熊本市外壁塗装コラム

外壁塗装はどれくらいの期間がかかる?外壁塗装にかかる適正な期間と流れを解説!

外壁塗装は、建物を守る為に必ず行わなければならないものです。外壁塗装はただの塗装ではなく建物の補強も兼ねていますので、適正な期間と手間をかけてしっかりと行わないと、効果を発揮できません。外壁塗装には一般的にどれくらいの期間がかかるものなのでしょうか。今回は、外壁塗装にかかる期間について、必要な作業工程に沿って解説していきます。

1.外壁塗装にかかる期間はおおよそ2週間

外壁塗装は、建物の外壁に対して塗料を塗ることによって外壁そのものを補修し、建材を固着させます。そしてその上から塗料を重ね塗りし、最終的には外壁表面に対して「塗膜」といって塗料の作り出す膜を形成させることにより、建物の外壁をより頑強に、安定して長持ちする状態に持っていくための作業です。

結論から申し上げますと、この外壁塗装の作業は、全体でおよそ2週間近くかかります。もちろん、建物の規模によっても期間は異なっていきますが、たとえば一般的な戸建ての住宅の場合では、10日~14日あたりが目安となります。

マンションの場合では、足場を組むだけでも大変な作業量になるでしょう。各作業それぞれの規模も段違いなので、目安としては1ヶ月~3ヶ月と大幅に伸びます。おおよそ50戸未満のマンションであれば2ヶ月以内に収まる場合が多いのですが、50戸以上になると2ヶ月を超えてくるでしょう。

2.外壁塗装作業の大まかな流れと作業別の期間の目安

それでは、外壁塗装を行う上で必要となる作業別に、おおまかな期間の目安をご紹介しましょう。

外壁塗装を行う前に、施主(依頼者)と業者の間で外壁の状況の点検を行ったり、どのように外壁塗装を行うかをしっかりと打ち合わせをしたりします。しかし、外壁塗装の作業に入るまでの時間は場合によってまちまちなので、ここでは実際に作業準備に入る前までの工程はすべて終えたあとと仮定して説明しましょう。

まず、外壁塗装には「足場と防護シート設置→外壁と屋根の洗浄→下地処理と養生」という、実際に塗装作業を行うまでの準備段階となる作業があります。この一連の作業に関しては、おおむね1作業(1矢印)につき1日を目安と考えましょう。ここまでで3日です。

その後、実際の塗装作業に入ります。塗装作業は、「外壁の下塗り→中塗り→上塗り」をまず行って、各塗りに対して1日かかると考えてください。塗装作業には、いったん塗装するたびに乾燥させるという工程が必要になりますので、塗りと乾燥で1日ずつを使うイメージです。外壁で3日使ったら、次は屋根の塗装で3日使います。一般的に外壁と屋根を同時並行では行わない点に注意です。ここまでで9日。

そして全塗装作業と乾燥が終わったら、「足場・養生・防護シートの解体撤去」や「施主と業者同席での仕上がりの最終確認」などを経て作業完了となります。この仕上げの撤収作業は施主のスケジュールが合い再補修などが発生しなければ最短1日で終了します。ここまでで最短10日となるわけです。

3.外壁塗装は最短で行えるとは限らない 作業が延びる要因とは

外壁塗装を含め、「塗装」という作業は極めてデリケートであることを知っている人は、意外と多くはないのではないでしょうか。

外壁塗装は作業を阻害する要因が全くなく、最短で滞りなく作業が終わる場合もありますが、作業自体にさまざまな制約がかかるので、最短で終えられないことのほうが多いのです。それでは、外壁塗装作業が延びるのにはどのような要因があるのでしょうか。

まずは、「雨が降ってしまった場合」があります。塗料というのは、水分や湿度に弱く、壁面が濡れてしまっていると塗料がしっかりと定着しません。塗膜もうまく形成されないので、耐久性が大幅に落ちてしまいます。耐久性が落ちるどころか、「塗装の意味がなくなる」と言ってもいいかもしれません。塗料を塗り重ねるにあたって乾燥が必須なのもこうした弱点があるからなのです。

その為、乾燥を適宜挟みながら作業を続けていくことになります。連日雨が降ってしまうと、1日どころか1週間以上作業がストップしてしまうこともあり得るでしょう。

また、「建物の傷みがひどい場合」にも、作業の日程が延びてしまいます。先ほどは簡単に省略しましたが、外壁塗装の前に行う下地処理の段階で、もともとの外壁にあるクラック(ひび割れ)や傷、汚れなどをしっかりと綺麗に補修する作業をすべて完了させておく必要があります。その為、補修が必要な個所が多いほど、その分作業日程が延びてしまうのです。

4.期間があまりに短すぎる業者は危ない!

外壁塗装を行う際、とくに緊急性が高い場合など、施工を焦る気持ちはわかります。できる限り最短で作業を行いたい場合もあるでしょう。しかし、前述の通り塗装作業は極めて慎重に最適な環境の中で行う必要があるので、本来であれば期間は十分に余裕をもっておくべきなのです。

しかしながら、納期重視をするあまり、施工期間の短さを謳う業者に頼んでしまうのはあまりおすすめできません。とくに最短の目安である10日よりも短い、たとえば「1週間で外壁塗装を行いますよ!」などと言われた場合には、絶対にその業者はやめましょう。

先ほども説明した通り、外壁塗装には、塗装の塗り重ね作業だけでも最短で6日はかかるわけです。あまりに短すぎる納期を提示してくる業者は、素人にはわからないと思って、「乾燥」時間を置かずに塗り重ねるなど、雑でいい加減な施工を行いがちです。

悪質な業者の場合では、ご法度であるはずの雨の中での作業を強行する業者もいるといいます。そうした業者の施工は耐久性がほとんどない、お金だけかかって全く意味のない外壁塗装となってしまう可能性が高いでしょう。結局塗装のやり直しが短期間で訪れて、無駄なお金をかけることになってしまうでしょう。

5.まとめ

以上、外壁塗装の期間について、おおまかな目安から外壁塗装特有のスケジュールの延びる要因、注意点など一通り解説しました。外壁塗装は適切な環境でしか作業ができないデリケートな施工なので、スケジュールは余裕をもって組むようにしましょう。一般的な戸建てでも最短で2週間、余裕を持って3週間くらいは見積もっておきましょう。

熊本市の場合では、年間降水量の平均値が全国9位となっていて、全国平均を200mm以上上回っています。比較的雨が多い地域といえるでしょう。また九州は台風の通り道ですし、熊本には阿蘇山の噴火による降灰のリスクもあります。塗装は雨に弱いので、最短で行いたい場合は、できる限り梅雨時期や夏は避けるようにしましょう。

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